努力すれば報われるとは思っていない。
今日は自分のギターの話を例に、「努力」について書いていく。
いろいろ努力した経験はあるけど、やっぱり一番思い入れのあることな気がするから。
最近SNSの方ではギターを弾いている動画をあげたりする。
まあなんというか、無難かなと思って。
人を傷つけることもないと思うし、俺も傷つかないような気がするし。
そんなこともあってか、リプやDMでお褒めの言葉をいただくこともある。有難い。
それを踏まえて、今日お伝えしたいことは以下のことである。
才能やスタートラインは人それぞれ。
才能がない人は才能のある人には見えない世界が見える。
…なんだか「悲しさを知っている人ほど優しくなれる」みたいな話だけど、まさにその通りだと思う。
俺はとても不器用であるということは常々言っているけど、改めてギターのお話をする。
学生の頃なんかは人一倍下手糞で、他サークルの見知らぬギタリストに笑われたりもしていた。
どうすれば上手くなるのか研究してみても上手くならなくて、時にライブ後に涙したりもした。
勉強や運動と同じく、ここでも「練習効率が悪いんだろうね」とアドバイスされることに何の不思議さもなかった。
俺は練習方法が分からなかったので、少なくとも人一倍の努力をしようと思った。
ピークでは1日20時間とかやってて(寝て起きてギターね)、それでも軽々と歳下の子達に越されていく。
とても悔しかったし、あの時は努力することなんて「自分の盾」を作っているとしか思えなかった。
挫折。
自己嫌悪。
逃げたい。
しかしどうだろうか、今は昔よりかはコンプレックスもなくなった。
大学卒業からしばらく経つが、俺がしていたのは人と離れて弾いていただけのことだ。
なんか弾いてみようと思ったら、まあ大体の曲は弾けるようになっていた。
正直自分は「上手」ではなく「弾ける」っていう自己評価だけど、それでもギターの動画を日記のように出している。
昔の自分では考えられない。
ここでかつてのギタリストの先輩たちの顔が浮かぶ。
自己肯定感が低い俺でも、多分その先輩たちが出来ないことも出来るようになっていると、僭越ながら思う。
楽しく練習なんて全然出来なかったけど、これはきっとみんなも同じで、基本的に楽しくない練習なんて続けることはしないのだ。
それを俺が続けたのは、コンプレックスが燃えていたからであろう。
冒頭にも書いたが、俺は報われない努力もあると思う。
努力しなくていいのならしたくないし、苦しまなくていいなら尚良し。
でもこれしか方法を知らなかった。
多分器用にこなせる人間なら別の音楽ライフだっただろう。
そんな人生は良いなあって渇望するときもあるけど、決して負け犬になったわけじゃない。
一番得られて良かったのは、ギターが人並みに上達して追いついたことより、自分にしか見えない世界を見いだせたことだ。
フタを開けてみれば良かったと思う。
フタが開くまで約12年ととても長かった。
結果論だから興醒めかもしれないが、こういうこともあるよっていうことを、不器用な人間を代表して言ってみたくなったんだ。
これはギターのお話じゃなくても同じはず。
苦しいときもあるだろうけど、その苦しみはあなただけのもの。
あなただけの世界なんだと、変な自信にしてみても良いと思うよ。
時には傲慢に、誰にも口だしさせちゃいけないよ。
-今日のおすすめの1曲-
Neon - John Mayer
-コメント-
ギター話に絡めて、個人的に懐かしの曲。
20のときに自分のスキルの殻を打ち破りたくてLIVEで挑戦した曲。
あとはこの曲弾くの難しいって大学内で言われてたから、頑張ってやろうって思ったんだよね。
思えば指弾きはほぼしたことなくて、アコギも初めてで、結局失敗して・・・
このLIVEの打ち上げのときに号泣したんかなあ。
ちなみに結局今も指弾き、アコギは苦手というね 笑
コメントをお書きください