努力すれば報われるわけじゃないけれど


努力すれば報われるとは思っていない。

 

今日は自分のギターの話を例に、「努力」について書いていく。

いろいろ努力した経験はあるけど、やっぱり一番思い入れのあることな気がするから。

 

最近SNSの方ではギターを弾いている動画をあげたりする。

まあなんというか、無難かなと思って。

人を傷つけることもないと思うし、俺も傷つかないような気がするし。

そんなこともあってか、リプやDMでお褒めの言葉をいただくこともある。有難い。

それを踏まえて、今日お伝えしたいことは以下のことである。

 

 

才能やスタートラインは人それぞれ。

才能がない人は才能のある人には見えない世界が見える。

 

 

なんだか「悲しさを知っている人ほど優しくなれる」みたいな話だけど、まさにその通りだと思う。

俺はとても不器用であるということは常々言っているけど、改めてギターのお話をする。

学生の頃なんかは人一倍下手糞で、他サークルの見知らぬギタリストに笑われたりもしていた。

どうすれば上手くなるのか研究してみても上手くならなくて、時にライブ後に涙したりもした。

勉強や運動と同じく、ここでも「練習効率が悪いんだろうね」とアドバイスされることに何の不思議さもなかった。

俺は練習方法が分からなかったので、少なくとも人一倍の努力をしようと思った。

ピークでは120時間とかやってて(寝て起きてギターね)、それでも軽々と歳下の子達に越されていく。

とても悔しかったし、あの時は努力することなんて「自分の盾」を作っているとしか思えなかった。

 

挫折。

自己嫌悪。

逃げたい。

 

しかしどうだろうか、今は昔よりかはコンプレックスもなくなった。

大学卒業からしばらく経つが、俺がしていたのは人と離れて弾いていただけのことだ。

なんか弾いてみようと思ったら、まあ大体の曲は弾けるようになっていた。

正直自分は「上手」ではなく「弾ける」っていう自己評価だけど、それでもギターの動画を日記のように出している。

昔の自分では考えられない。

 

ここでかつてのギタリストの先輩たちの顔が浮かぶ。

自己肯定感が低い俺でも、多分その先輩たちが出来ないことも出来るようになっていると、僭越ながら思う。

楽しく練習なんて全然出来なかったけど、これはきっとみんなも同じで、基本的に楽しくない練習なんて続けることはしないのだ。

それを俺が続けたのは、コンプレックスが燃えていたからであろう。

 

冒頭にも書いたが、俺は報われない努力もあると思う。

努力しなくていいのならしたくないし、苦しまなくていいなら尚良し。

でもこれしか方法を知らなかった。

多分器用にこなせる人間なら別の音楽ライフだっただろう。

そんな人生は良いなあって渇望するときもあるけど、決して負け犬になったわけじゃない。

一番得られて良かったのは、ギターが人並みに上達して追いついたことより、自分にしか見えない世界を見いだせたことだ。

 

フタを開けてみれば良かったと思う。

フタが開くまで約12年ととても長かった。

結果論だから興醒めかもしれないが、こういうこともあるよっていうことを、不器用な人間を代表して言ってみたくなったんだ。

これはギターのお話じゃなくても同じはず。

 

苦しいときもあるだろうけど、その苦しみはあなただけのもの。

あなただけの世界なんだと、変な自信にしてみても良いと思うよ。

時には傲慢に、誰にも口だしさせちゃいけないよ。

-今日のおすすめの1曲-

Neon - John Mayer

 

 

-コメント-

 

ギター話に絡めて、個人的に懐かしの曲。

20のときに自分のスキルの殻を打ち破りたくてLIVEで挑戦した曲。

あとはこの曲弾くの難しいって大学内で言われてたから、頑張ってやろうって思ったんだよね。

思えば指弾きはほぼしたことなくて、アコギも初めてで、結局失敗して・・・

このLIVEの打ち上げのときに号泣したんかなあ。

ちなみに結局今も指弾き、アコギは苦手というね 笑