雑念恐怖

まあそうこう喚くな 今宵の静けさに

感傷の芸術に 恥をかかせるな

 

このインナーワールド 神聖なオアシス

お前の中にも 少しはあるだろう?

 

慈悲なんてなければ

 

お前が睡りにつくころ 頭の黒虫が蠢く

解脱なんてとんでもない 蝕まれて穴だらけさ

 

こういう日もあるか 月は譲るから

次の太陽だけ 奪わないでおくれ

 

同情なんていらないから

 

お前の目が覚めた朝に 腐ることを許してくれ

溜息のような寝息で 鼓動を整えさせて

 

察しているから 察してくれ