3rd Album「色即是空」リリース


本日、w-m3rdアルバム「色即是空」をリリースいたしました。

今回は雑多に新作のこと、これまでの活動のこと、今後のことなど綴っていきたいと思います。

ただ長くなりそうだし全部読んでられない人も多いと思うので、先に簡潔に伝えたいことを記しておきます。

 

 

 

・聴いてくれる皆様、とにかくありがとう

w-mは普通のバンドではないのもあって、ライブやMV公開よりもリリースが一番大きなイベントですので、作品を愛してもらえればこの上ない喜びです

・本リリースを区切りとして次の作品に取り掛かりますが、きっとこれまでとは違う作品が出来るでしょう

 

 

 

では雑多タイムにしていこうと思います。

読みたいとこだけ読む感覚でいいと思います。

(下記項目をクリックすれば開きます)

1.アルバムの全体像や制作過程
本作は2018年12月頃から制作を始めました。 実は前作の「リバーシブル」が発売する前から取り掛かっていたんですね。 ですので制作期間としては1年以上たっぷり費やしました。 最初に出来た楽曲はM4の「ノーメイク」。 今まで以上に軽快なビートで歌詞の言葉選びも変えました。 この曲はある意味でアルバムを象徴しているのかなと思うのです。 つまり、今まで以上に「他者に聴いてもらうこと」を意識したアルバムになります。 これは良くも悪くもで、面白い作品にもさせてくれましたし、反面めちゃくちゃ悩みました。 絶対に自分の音や主張は変えないということは守りきりましたが、精神的な闘いが多々ありました。 全体的にアッパーな曲も多いのはライブを想定していたから。 そのために自身のテーマとバランスを取るためにも、怒りや叫びという表現方法が増えたのだと思います。 裏話ですが、前作「リバーシブル」と今作「色即是空」では伝えたいことも被っております。 その伝え方の手法、モノの捉え方を変えたような側面を出したかったのです。 おこがましくも、Nirvanaで喩えればインユーテロとネヴァーマインドのように対峙させたかったのです。 しかしながら、上記のような葛藤も入り混じり、シンプルにロックでポップな明るい作品にはならなかったです。 音楽で伝えたいので多くは語りたくないのですが、w-mを知らない人にも言いたいメッセージは次のこと。 色は空、空は色、自分もあなたも、空と色の間の存在だと思う。
2.想いの強い曲
リリースする以上、全曲思い入れがあります。 しかし強いて言うなれば、M3「アンヘドニア」とM11「それぞれの生活」が自分にとって特別です。 この2曲は、昨年体調を崩し入院したときに病室で書きました。 「それぞれの生活」に至っては詞先ベースです。 二つとも実は同じような心情で書いたのですが、意味合いがまるで真逆になっています。 これぞ、「色即是空」のタイトルを表しているものでもあります。 あとは自身のテーマである一つの「モラトリアム」も形になりました。 制作してから時間が経ったので今は冷静ですが、出来たときは「俺はこの曲を作るために生まれてきたのだ」と思わされたものです。 モラトリアムという言葉が入る曲や作品はすでにたくさんありますが、俺はこんなにこのテーマに向き合えた人間はなかなかいないのではないかと変な自画自賛をしています。
3.アートワーク
アートワークは繭見さんという方に描いて頂きました。 初依頼でしたが、やはり本業の方の表現力は凄まじいです。 「色即是空」というタイトルを、各楽曲の解釈も織り交ぜながら描いて頂きました。 元々面識もなかったのですが、世界観が合いそうで表現してもらえればなあと思っていたら快諾頂けました。 その時までのw-mの曲も聴いて頂いて、共感いただけることがあったことも嬉しかったです。 ラフの段階から頂いたときに、一番感じたことは「化学反応が起きている」ような感覚でした。 正直言って漠然とした自分の想像とは違うイメージのものでした。 でも素晴らしい絵でしたし、見つめれば見つめるほど、自分一人で出せなかった部分が見えてくるんです。 まさしく「共作」なんだなと思い、完成まで進めて頂きました。 今ではこの作品のことを思い浮かべると真っ先にこのアートワークが浮かびます。 ジャケット以外は是非CDで見てみてください。 ジャケットも一枚絵の半面に過ぎず、ブックレットの表裏で一枚になっています。
4.今後のこと
ようやくリリースまで来たので、今後の展望を話せますね。 これも作り手としては嬉しいことです。 とりあえず、世の中の流れも加わり、ライブ活動は未定のままです。 俺は東北住みなので、拠点としていた関東に出るには県を跨がなければいけませんので。 早く落ち着くことを祈るばかりです。 ここで思うのは、自分と普通のバンドの違いについてです。 普通のバンドはライブをガンガンやり、音源制作はむしろ敷居が高くなるように思います。 みんなでレコーディング、大変ですからね。 その反面、w-mは俺一人なので真逆の状態。 音源はいくらでも作れる環境だけどライブが大変。 先のことは分からないのですが、今の自分のスタイルをふんだんに利用し、リリースに励んでいこうと思います。 1stからずっとCDを作ってきました。 正直なところ、しっかりとしたプレスCDを作ると10万くらいはかかっています。 時代の流れとw-mの実力と、これらを考えるとCDはなかなかキツいです。 簡単な話、あまり売れないので…。 それでもCDしか聴かない人もいるから、その人のことも考えて作ってきましたが、ストリーミング市場も土台が整ってきたように思います。 正式決定ではないですが、CDとしてのリリースを続けるか否かは検討する段階に入ったと思います。 今作のように素晴らしいものが形となって嬉しいことは間違いありませんが、もう少し考えていきたいと思います。 どうあれリリースに力を注ぐことは変わりません。 次回はどんな作品になるか、俺もやってみなければ分かりませんが、おそらく今までとは違う曲調が出てくるのかなと思ってます。 平たく言ってしまえば、より自由に作り、売れ線とは離れた音楽になると思います。 この情報社会で良いものはいっぱいあるから、凄いもの、唯一無二のものを作りたいと思い続けてました。 スランプ気味だったのも抜けたように思うので挑戦してみます。 今後とも懲りずに応援頂けると嬉しいです。

2020/6/10

3rd Full Album「色即是空」

¥2,000-

 

1.悪食

2.カタルシス

3.アンヘドニア

4.ノーメイク

5.鏡を壊せば

6.狂人

7.刹那

8.無能

9.大魔王

10.冷ややかな目

11.それぞれの生活

12.放浪センチメンタル

13.モラトリアム