自分のことを語る上で切り離せないのが体調面についてだ。
体調が悪いから今の自分があり、今の音楽がある。
しかしナイーブな問題に思われがちなので「体調不良」という言い方をしている。
別に隠しているわけでもないから、どのような状態なのか簡単に書いておく。
一言で言えば以下の通りだ。
・鬱
・パニック障害
・ADHD
うむ。どれをとっても現代ではホットな話題である。
隠してはいないとはいえ、これらを全面に押し出していくとまた別の見方をされてしまう。
かつ、今日現在、鬱ブームから変わってかADHDブームが迫っているとも考えている。
(実際認知されはじめ話題になっているようだ)
俺はADHDであることがとりわけ誇りでもなければ欠点だとも思っていない。
個性として、自分の一部として受け入れているつもりだ。
ただ、鬱やパニックはADHD由来のものと診断されているため、こちらについては改善されるように向き合っていかなければならない。
これらの病気について、発症のきっかけは思いつかない。
(ADHDは生まれ持ったものだろうが)
仕事のストレスが〜などといったものではない。
もしこれが仕事によるものであればどんなに楽であったか。
環境を変えれば治るなら嬉しい。
鬱については、とにかく動けなくなってしまうことが問題だ。
食欲もなくなるから、ひどいときは自分の体重が40kgを切りそうになる。
最近は少し慣れたので、そうなると流石にやばいなという危機感は持つように出来ている。
また、パニックアタックについても特段広場恐怖症というわけでもない。
いつ起こるかは分からない。
何が苦しいかというと、例えば最近体調がいいなと思っていた矢先にパニック発作が起こると、ああ、自分は完治することがないのか、情けないと落ち込んでしまう。
パニックアタックは慣れてくれば、多少余裕を持って対処出来る。
しかしそうは言っても、余裕をもっているつもりでも落ち込んでしまう。
そんな症状だと考えている。
こんな感じだ。
すべての症状を総括するかのように、俺はいつも憂鬱である。
これは19歳の頃から自覚している。
病気の症状が良くなるように日々努めていきたいが、この憂鬱感が消えるとはもはや考えられない。
俺は一生この感じと付き合っていきたい。
そして、同じような症状に悩む人々へ、俺の曲が届けば嬉しい。
もちろん、なにも病気がない人にも、俺のサウンドが届けば嬉しい。
この憂鬱感を払拭できるような嬉しいことがあったとき、俺は本当に幸せだと思う。
そんな俺が最近感じた幸せなこと。
先日6月に渋谷NEOにてライブを行った。
体調が悪く練習もほとんど出来ていなかったが、なんとかライブを終えた。
その数時間後、打ち上げの席でパニック発作と急激な鬱感により倒れたような形となった。
自分が情けなくて仕方がなかった。
そんな俺を、友人達は必死にサポートしてくれた。
深夜なのに泊まれるホテルを探し、俺の荷物も運んでくれて、本当に嬉しかった。
言うのも恥ずかしいが、俺の宝物は友人だ。
こんな大事なものがあるなら、俺は鬱でもなんでもいいと思えた。
(追記 6/23)
もう一つ、病気じゃないにせよ大きな特徴があった。
それは「ロングスリーパー」であることだ。
俺はもともと眠くて仕方がない人間だ。
1日20時間眠り込んでしまうなどは、仕事がなければざらにある。
仕事にも支障が出ることもあることは言うまでもない。
いろいろ試したさ。高校生のときからずっと。
だけど全て効果がなく、睡眠クリニックで泊まり込みでモニタリングもしたこともある。
睡眠時無呼吸などの疾病もなく、「ロングスリーパーなんだね、体質だよ」という結論であった。
そんな中、唯一効果があった薬がある。
「ストラテラ」という薬だ。
これはADHD治療薬であり、睡眠を改善する効能などは謳われていないのだが、どうやらADHDは睡眠障害と密接な関係があるようだ。
ウソのようにパッと目覚めることが出来るようになった。
効果がない日もあるものだが、薬を飲んで一番変化したことであった。
過眠で悩む人がいれば、容易には言えないが、是非試してみてほしい。
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